三軸圧縮試験を行って見ますと、一軸圧縮強さquが同じ流動化処理土でも密度が低いものと、高いものとの差が、図−3のように明瞭に表れてきます。低密度の流動化処理土は一軸圧縮試験の歪み1%位でピーク値であるquを越すと脆く破壊してしまいます。
しかし拘束圧が増すとピーク値では大きな差はないが、それを越えた後の破壊に至るまでの、残留強度がかなり持続しています。また、ほぼ、同じ一軸圧縮強さを持つと見なされる高密度の処理土の場合には、拘束圧の増加によって残留強度の存在がはるかに顕著に表れてくるのが分かりました。
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