流動化処理土の品質(強度と材料分離抵抗性と流動性など)は、主として土の種類とその物理的性質(細粒分含有率など)と固化材の種類の影響を受ける。そこで土の種類と物理的性質と固化材の種類が同じ条件のもとで所要の品質を確保する配合(土と水と固化材の量)を求める。
発生土のストックヤードでは、配合条件を確保するため原料土を適切に仕分けて管理し、室内配合試験と同じ条件の土を製造現場に供給する必要がある。このため原料土の仕分け作業は、品質のバラツキに直結するので経験豊富な担当者を配置することが重要になる。
同じ種類の土を適切に仕分けるには、例えば、@掘削場所(または堆積土の名前),A掘削工事(杭工事やシールド工事など),Bボーリング柱状図に示された土質区分名,C物理試験結果,D有機物や混和剤や人工粘土などの混入状況などの履歴について、情報を入手する必要があり、
特に、汚染土壌の混入や強度発現等に影響を及ぼす物質の有無についても、予め調べておく必要がある。
ただし、発生土保管用のヤードは場所と用地、また貯泥施設は場所と用地と設備、などに制約をうけるので、結果として仕分け作業は難しく施工上の工夫が大切になる。
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