(2) 共同溝、地下鉄函体及び駅舎、高架橋橋脚など、大型地下構造物の埋戻し

 
 
これら重要な地下構造物は地震時など、異常に大きな土圧を受けても安全であることが求められますから、埋戻し部も、設計時に考えられた通りに、地山に全く遜色のない性状の、恒久性のある地盤にしておかなければなりません。

 特に地下鉄の駅舎のように複雑な形状の構造体の埋戻しは、完全な埋戻し充填が困難なため、地下水の浸食、集中がおこりやすく、埋戻し土砂の流失による地盤反力の低下、地下空洞の発達による路面陥没、供用中の函体内への漏水の原因になりやすいので、埋戻しの行き渡りが確実な流動化処理土が推奨できます。
 

  図−3に例示した大型共同溝の場合には、地盤反力の確保を主体とした側壁部と舗装、交通荷重を意識した天端部とは機能の違いを考えた配合設計が必要なことも十分あり得ますが、その要求に応えることも可能です。

×CLOSE